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【高2からの受験勉強①】「社会は高3から」で間に合わなくなる本当の理由
こんにちは。ビジョナリー学習塾の小川です。
今回から、早稲田・慶應やMARCHを目指す高2生に向けたシリーズを始めます。
受験勉強の話になると、必ず出てくる言葉があります。
「高3からでも間に合う」。
この言葉は、半分正しくて半分間違いです。高3から始めても間に合うものと、高3から始めた時点でもう手遅れになるものがあります。
問題は、多くの高2生がその区別をつけないまま、なんとなく「まだ大丈夫」と思っていることです。
このシリーズでは、高2生が抱えがちな「よくある誤解」を、一つずつ取り上げていきます。
第1回のテーマは、日本史・世界史です。
📘 【高2からの受験勉強①】 📘
「社会は高3から」で
間に合わなくなる本当の理由
その差は、高2の今ついています🔥
・社会は「最後でいい科目」ではなく、いちばん取り返しがつかない科目
・通史が終わっているべきなのは、高3の11月ではなく高3の夏
・高2の今やるべきなのは、一問一答ではなく「歴史の幹」を作ること
社会は暗記科目だから最後でいい。
これがいちばん多い誤解であり、いちばん取り返しがつかない誤解です。
✅ 学校の授業だけでは、入試には届きません
私は塾に来る前、高校で世界史を教えていました。
高2で週4コマ、高3で週5コマ。それだけの時間をかけても、通史が終わるのは高3の11月頃でした。
サボっていたわけではありません。入試に必要な知識を漏れなく扱い、確認テストで定着まで見ようとすると、どうしてもそれくらいの時間がかかるのです。
多くの進学校で、通史の完了が高3の11月から12月になるのは、そういう理由です。
一方で、2年かけて丁寧に進められる高校ばかりではありません。
私が見てきた範囲でも、世界史の授業が実質1年ほどしか組まれていない学校はあります。この場合、通史を最後まで終わらせることはできても、扱える内容はどうしても浅くなります。
入試で使える知識にはなりません。
つまり、進学校は「遅い」、そうでない学校は「浅い」。
どちらの型であっても、学校の授業だけを頼りにしていると入試には届かない。結論は同じです。
これは高校が悪いという話ではありません。
学校の授業で扱える範囲と、大学入試が要求する水準との間には、制度的にどうしようもないギャップがあります。誰かの怠慢ではなく、構造の問題です。
だからこそ、その差は自分で埋めるしかない。
まずこの認識を持てるかどうかが、最初の分かれ道になります。
📝 通史が終わってからが、本当のスタートです
もう一つ、多くの高2生が誤解していることがあります。
通史を一周すれば入試に対応できる、と思っていることです。
実際には、通史を終えた地点から、少なくとも三つの段階が残っています。
一つ目は定着です。近現代までたどり着いた頃には、中世や近世をきれいに忘れています。
もう一度戻って、抜けを埋め直す時間が必要になります。
二つ目は運用です。覚えた知識が、入試ではどう問われるのか。
正誤問題や年代整序問題は、用語を知っているだけでは解けません。問われ方に慣れる演習量が要ります。
三つ目は上乗せです。早稲田や慶應を目指すのであれば、流れと基本用語を押さえて終わりにはできません。
細かい知識、文化史、テーマ史。ここまで到達して、ようやく合格ラインが見えてきます。
この三つを、数週間で終えることはできません。
逆算すれば、通史が終わっているべきなのは高3の夏です。
・高3の11月に完成 → 演習に使えるのは2か月
・高3の夏に完成 → 演習に使えるのは5か月
同じ「通史を終えた受験生」でも、残された時間は倍以上違います。
私の実感として、現役生と浪人生でいちばん差がつく科目は、社会です。
英語や国語ではありません。現役生が社会をどこかで軽く見てしまい、最後の最後で踏ん張りが利かなくなる。毎年そういう光景を見てきました。
その差は、高3で生まれているのではありません。
高2の今、どう扱っているかで決まっています。
📖 では、今から一問一答を始めればいいのか
ここまで読んで、書店で一問一答を買おうと思った人がいるかもしれません。
ただし、あの本は分厚く、収録語数も膨大です。今の時期に手を出すと、3週間ほどで「これは何のために買ったんだっけ」となって本棚に戻ります。
そういう生徒を、毎年何人も見ています。
社会の話をしてきましたが、今すぐ社会を本格的に始めろと言いたいわけではありません。
高2の秋にやるべきことは、もっと地味です。
まずは、学校で今扱っている時代・分野をきちんと押さえること。これに尽きます。
そのときに一つだけ、意識を変えてほしいことがあります。
定期テストで平均点を取って満足しないこと。
早稲田・慶應やMARCHを目指すのであれば、狙うのは学年最高点です。
目の前の定期テストは、通史の一周目そのもの。一周目をどれくらいの精度でやるかが、そのまま高3の伸びしろになります。
ただし、押さえ方には注意が必要です。
用語の暗記に終始したり、穴埋め形式の問題集を埋めて終わりにするのは、勉強したつもりになりやすい典型です。
穴埋めは、周りの文章がヒントになって思い出せてしまう。自分が何をわかっていないのかが見えません。
🌸 白紙学習法で、歴史の「幹」を作る
そこで勧めているのが、白紙学習法です。
やり方は単純です。
- ✅ある単元について、教科書や参考書を読んで理解する
- ✅本を閉じ、ノートや裏紙を一枚用意する
- ✅何も見ずに、その単元の内容を頭から絞り出して書いていく
大事なのは、細かい知識を100パーセント再現できたかどうかではありません。
その時代の構造と、重要なポイントをつかめているかです。書けなかった部分が、そのまま自分の穴になります。
難関私大で問われるような細かい知識、一問一答で重要度が低いと分類されているような用語は、今は必要ありません。
歴史には幹があります。
まず幹を作り、その後に枝葉を付けていく。順番が逆になると、覚えたものが何にもぶら下がらないので、片っ端から抜け落ちていきます。
高2の今やるべきなのは、幹を作ることです。
誰でも答えられるような基本用語を、確実に正解できる状態にする。それ以上でも、それ以下でもありません。
🔥 高3になったら、学校を追い越す
そして高3。
ここで初めて、学校の進度に任せる勉強から抜け出します。
自分で少し先取りをしながら、夏までに通史を一周させる。前半で書いた「通史が終わっているべきなのは高3の夏」という話は、ここにつながります。
そのとき、高2のうちに幹ができているかどうかで、先取りの速度がまったく変わります。
ゼロから通史を追う人と、幹の上に肉付けしていく人。
同じ「高3の春から社会を始めた受験生」でも、夏に立っている場所は別の景色になります。
次回は、「定期テストの勉強は受験勉強になるのか」というテーマで書きます。今回の話の続きです。
📚 高2の秋にやるべきは、暗記ではなく「歴史の幹」を作ること 📚
「何から手をつければいいか
わからない」という高2生へ
ビジョナリー学習塾の大学受験部では、志望校から逆算した年間計画を一人ひとりに作り、通史の進度まで一緒に管理していきます。
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